「道場でリンチ先生ご夫妻のお話を聞く」
「お二人のなれ初めは、ユーモアと順愛に満ちてました」
「車好きだから、取材はどこへでも、ぶっ飛ばす鵜川さん」
15年前、9月から12月の帰国まで、このオークランドに三か月、妻・枝美桂と滞在した。
教え子のタラが、オークランドにいて、トム・クルーズの「ザ・ラスト・サムライ」に出演した年である。
俳優志望の彼の「ザ・ラスト・サムライ」のオーディション用の写真は、私が腕に寄りを掛けて、撮ったものだ。
タラは、シドニーに居たとき、やはり、ある作品のオーディションを受けて、後にハリウッドスターになるあのラッセル・クローと張り合い、惜しくも、二位に甘んじた。
それから、数年後、古西社長・タラ・私夫婦4人が、ニューヨークで落ち合った。ヒルトンホテルの一室で会食しているとき、テレビで映画のアカデミー賞の発表があった。
タラが、突然、ポツリと言った。
「天国と地獄だなあ。一位と二位の差って、こんなにも違うんだ」
画面では、かつて競い合ったラッセル・クローが受賞している姿があった。
一位に出会うか、二位に出会うか。その後の人生はガラリと違うのは当然かも知れない。けれど、どちらが天国か地獄かは、本人次第だろう。
オークランドの長期滞在のおり、私は日本領事に会った。現地にすむユニークな人を紹介してくれとー。
ご紹介されたのが、コロマンデル半島に道場を建てつつあったリンチ夫妻であった。
建設に伴うスピリチャルなエピソードも興味深くご苦労の数々ー。
マオリの聖地の近くの原生林ーそれ以来、折に触れ完成したコルー道場に行き、
その発展を祈った。メンバーと共に訪れ、幾つものスピリチャルな体験をし、日本の潜在的なスピリチャルな場とも、密かにつないだりした。それが喝破されるまではずっと黙っていた。
が、ある時、元官房長官の藤波孝生先生に、「村田先生は、新しい神話の発掘と現代の神話づくりをしてるんですな」と、北欧の旅先で、見破られて以来、ごく親しい方には語ったりしたものである。藤波先生は、哲学のみならず神道や仏教にも詳しかった。
俳句は第25世の俳人でもある。
今回、オークランドでの仕事の合間に、コルー道場へ鵜川さんに連れていって貰った。
この日、改めて、リンチ先生ご夫妻の半生の一部をお聞きした。月刊誌「星風アカデミー」に掲載しょうと思います。
リンチ夫妻には、星風会のメンバーが、たっぷり何人もお世話になっています。
4年前から、正式に絵を描き初め、作品も数々ー。
絵画の仕事もしていたことが、頭をよぎる。
山川草木の一つ一つが、出会いの芸術 。
リンチ夫妻の存在そのものが、私をインスパイアしてくれます。
有り難う御座いました❗
「ただインスパイアされるだけのムラッチ」