【車より飛行機の操縦をやりたいな~】
その日、ギッシリ詰まったスケジュールのなかで、アドレナリンが急激上昇の、緊張の極致ー。
運転免許更新の「高齢者講習」があり、これに合格しなければならないのだ。言わずと知れた「ゴールド免許」何年もハンドルを握ってない。
「大丈夫よ。教習所に行く前に、10分ぐらい運転したら、問題ないよ」とは、心優しい妻の枝美佳のことば。
「そ、そうかね。で、でも、アクセルとブレーキは、左か右かを覚えなくちゃ」
あまりに怯(おび)えるので、彼女は、免許がなければないで、いいじゃん、うちが運転するんだからー。という
練習する時間がなく、キョウシュウジョに向かう途中、また、大きく不安にかられる。
「悪い、め、眼鏡屋さんに行ってくれるか。インスタントの、め、眼鏡を買うから。ここ10年ぐらい眼鏡をかけてないし、せめて視力検査ぐらいは、合格したいから」
妻は、スッーと眼鏡屋の前に車を止めた。
飛び込んで、店員に声をかけた。が、うちは視力検査をして、10日後にお渡しをしますのでーと冷たい返事。
時間がない、あきらめて教習所へ直行ー。
とにかくブレーキとアクセルを妻に聞いて講習へ臨んだ。
講習が始まる。たった三人だけの高齢者だ。
適性検査、心構え、運転前に、いよいよ視力検査。「バイオ高波動カード」のVⅡを両眼にあてながら、話を聞いた。手のひらで、気を送る。
「では、最初に、村田さん。ここの検査は、これまでの、免許更新の時よりも、より厳密にします」なんとも冷酷な検査官のお言葉。プレッシャーをかけるなよ。と思いつつ検査機に向かって座るー。
じとっと、脇に汗が流れてくる。
ながい時間に思われた検査。
検査官が、
「これが、見えるんですか。じゃ、これはどうです。えっ? これはどうですか。うーんなるほど」
おいおい、妙な合いの手を入れるなよ、心理的に動揺するじゃないか!と胸のうちで反論する。
そして、総ての検査が終わると、ペーパーを持った試験管の結果発表がはじまる。
「村田さん。裸眼で右が1,0で左が0,9」
同じ受講者から、「ほうー!」と感嘆の声。
驚いたのは、私自身である。心身の疲れ具合で、視力は変化することは、知っていたけれど、ここまで、鮮やかに視力がアップしていたとは、オドロキ!
すると検査官が
「村田さんはあまり、本なんか読まないんでしょうね。
でも、視力は、三年後の検査では、確実に落ちていて、改善されることはありません。たとえ、今1,0であっても、夕方とか、夜になれば、ぐっと悪くなるので、安全運転のためには、安心してはいけません」
はいはい、うぬぼれずに、謙虚に、慎重にします。と心のなかで言いました。それにしても、いろいろ、へこませて下さいますなあ🎵
じつは、飛蚊症だったわたしは、それを改善できたし、以前の視力が0,7前後だったのに、改善されているのだから、そうした可能性は、潰さないでほしいのですがー。
でも、検査官が悪いのでなく現代医学の常識が、いけないんですよね。
クォンタム・ヒーリングの世界は、現代医学に、新しい息吹を、確実に、芽生えさせてくれるでしょう。
病は自分で治す。運命は、自分で創るーそんな時代にさしかかっています。
夢みるむらっち