天空の硝子の城とでも言うべき、そのカフェレストランの、100%素直な少女の、無邪気さに驚き、感動した。
いまどき、こんな天真爛漫な女の子がいるのか。妙な先入観もなく、負の情動記憶もない。
妙な先入観は、マイナスの情動記憶があるがゆえに、生まれるのだから、色のついた先入観がないのは、当然でしょうね。
最近の脳科学やハーバード大学での実験研究でも、知能よりも人格的要素によって実人生では、成功すると言う。
また、ルドルフ・シュタイナーのカルマ論によれば、マイナスのカルマを持てば愚純に生まれ、プラスのカルマは、素直で聡明さを生む、と言う。コンサルタントの船井幸雄さんは、
成功者の条件の絶対の一つが、素直さであると、生前強調されていた。
ゼロから大金持ちに這い上がり、しかし転落。どん底から再び大富豪になったロバート・
キヨサキはこう言う。
「お金と大成功は、きみを傲慢で愚かな人間にする」
そうなれば、素直さなどとは程遠いのは言うまでもなく、周りの人の言葉に耳を傾けるともなく、凋落の坂道を転げるだけだろう。
そういえば、不動産王と言われたニューヨーク五番街の金色のトランプタワーで知られる
あのドナルド・トランプも一度は無一文になっている。
うーん、とうなる思いで、カフェレストランの少女を眺めた。知性を感じさせるけれど、無邪気な明るさが、店のなかをハッピーにしているようだ。ハーバード大学の実験研究を思い浮かべた。
うなるばかりの むらっち。