億万長者と食事と雷雨

久し振りに、億万長者の起業家と食事。

その昔、朝日新聞による評価額で資産9,000億円の八白の実業家に、何回も六本木辺りで、ご馳走になったし、彼の自費で開いた国際的なフォーラムに、個人的に、ご招待を頂いたりしたことがある。

それ以来、億万長者らしい人物とは出会っていない。別の分野の、学術、文化、芸術芸能の一流人・トップクラスには、お目に掛かることがあったとしても、ビジネス界においては、お金の縁が薄かったのか、中金持ち(!?)ぐらい止まりだった。

妻の枝美佳と一緒に、億万長者を、ある店にお誘いして90分を楽しんだ。

約束の時間より早く、店に行き、彼を待つ。突然の豪雨のなか、店にタクシーで現れた。一瞬だが、雨に濡れたらしい。
店の女将と枝美佳が、傘を持って待っていたのだが、身軽に、傘を待たず、店に飛び込んだようだ。

一流人あるいは、トップクラスの人と会っていて楽しいのは、幾つか共通項があるからだろうか。

 1) 威張らないこと。
 2) 人の悪口を言わない。
 3)いつも、プロスペクテイブな視点の話をする。
 4) ユーモアがある。
 5) 聞き上手で、相手の立場を理解する。
 6)気さくで、腰が軽い。
 7) 福運の相(笑顔が多い)

ま、こんなところかな。

今日の億万長者は、本日の天候にスゴく興味がひかれたらしいのだ。きょうは、豪雨、のち晴れて、また雨、さらに晴れて今度は雷雨。
今日なような日は、人間の運命に似ていますね、と億万長者は語る。

だからこそ「運・鈍・根」の意味が、猫の目のように変わる今日の天候で、気づかされます、と謙虚に語る。この方は、天才的に数字に強く、しかも深い人間通である。運鈍根は、どの分野でも成就する要件なのだと、納得する。

赤のワインのボトル一本を開けて、軽い足取りで、店を出た。これといったことは何もないのに、し・あ・わ・せ・と一歩一歩を歩む、この歓び。
歓談とは、まさに、いつも、こうありたいと、望みます。

満足そのものです。

                                                 ウンドンコンのむらっち


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