いつものホテルの、コーヒーラウンジ。札幌のこの季節はさわやかそのもの。大きな嵌め込みの窓ガラス越しに、朝の光りに、揺れる街路樹のこずえ。そういえば、ここへ、来るとき緑のそよ風が体をつつんでいた。
向かいの高いビルに、朝日が輝いている。通勤ラッシュ前のひとときの静けさだ。
新聞を置いて、見とれる。そして、フッーと、浮かんでくる思いがあった。
(夢を実現する人と、出来ない人との違いは、ほんのわずかなのだ。それは、一枚のコインの裏と表ようなもの。裏には、出来ない理由が山ほどかいてある。表には、出来あがった喜びが刻み込まれている。同じ一枚のコインを持ちながら、どこを見つめるかだけで、人生の浮沈がきまる)
目をあげると、大きなガラス越しに、緑のそよ風に、街路樹のこずえが、かすかに、ゆれている。
なんという静けさ! なんという サ -ワ -ヤ -カ- サ !
ありがとう! この贈り物を!
コーヒ一杯の幸せのむらっち