北海高校と松岡修造に感涙

初めに断っておきますが、熱血漢のテニスのプロ松岡修造さんと、札幌の名門校で129年の歴史を誇る北海高校と直接関係はありません。

じつは、この北海高校の「第36回教育の集い」で、同校のPTA研修部主催に招かれ「子供の能力を伸ばす」講演を終えたばかりである。

「プロスペクティブ・メモリー」の活用が、能力を伸ばすというテーマで話してきましたが、正しく理解されただろうか。
観念的にうけとめられたのではないかと、少し危惧しながら帰り、札幌の事務所のテレビをひねった。
画面は松岡修造氏の「炎のテニス合宿」という内容。5人の小学生を特訓するという二時間番組であった。
テニスを通じて自分を変えたいという子どもたちに対する、激しい特訓である。

久し振りに感動の涙が、あふれでた。先ほど、自分が講演した内容の実践編でもあったからだが、松岡修造に向き合う小学生たちの心情に対する松岡修造の激しい特訓の奥にある愛情の本気さが、見るものの心をうつ。

もうひとつ絶対に見逃せないのは、子どもの可能性を徹底して引き出し、子ども自身にそれを自覚させる工夫とその思いやりが、厳しさの奥から溢れ出ていることだろう。皮相な見方をする者には(あり得ないと思うが)単なるスバルタ式特訓だと受け止めてしまいかねない。

感動の涙、涙。松岡修造氏は天性の教育者ではないか。よく計算された番組で、現代に失われがちな大切なものが、ひしひしと迫ってくる。「こうありたいという明日の自分が描かれるなら」それこそが、プロスペクティブ・メモリーであり、それによって、どんな苦難も乗り越えられる。激しさは、愛の裏打ちがあって、初めて克服出来る課題と変質するに過ぎない。

伝統ある北海高校の雰囲気も「熱い絆」であった。山崎省一校長、梶谷大志PTA会長、星さん、鶴谷さん、木内さん、そして、長谷川先生、渡邊恵美さんたちに御世話になりました。北海高校の話しとテレビの内容がかさなり、そのシンクロニシティに、また、オキシトシンがどっと分泌しています。一切に感謝しています。

                                                                                    オキシトシンまみれのむらっち


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