夢ある少年

雨あがりの京都の街を散歩していると、昨夜の母親と少年のことが、思い出され、朝日を浴びながら、思わず微笑んでしまう。

ふた月前に、私の「目標必達極意のワークショップ」を親子で受けたのです。

そのセミナーで、その少年は、教壇にきて
「おれ、夢とか目標っていったって、何も浮かばないんだけど」
と、困惑した表情で私に問いかけたのです。

わたしは、あることを質問した。答えながら彼は「それでいいんですか」と嬉しそうに、席に戻っていった。

それからほぼ二か月がたち、夜、母親と少年は、そのチェッキングにきたのです。

教室で、彼は「また、迷いだしたので、来ました」その理由を聞いて、私は、言った。

「今の事情、今の実力を一切無私することですよ。無意識に今の自分の状況から、考えるから、行き詰まるのよね。究極の自分の姿を作り上げる。それでいいんです。そのためにあのノートとペンを使うわけ」

納得した彼は、いきなり、「自分はこうしたい」事を、語りだしたが、経営者を目指すかれの目標には、現代社会に欠けている内容が、たっぷり盛り込まれていて、しかも、グローバルな広がりが、あった。
彼の目標が実現したとき、次々と真似をする会社が、世界中に、現れるはずである。

すると、自動的に、世界の領土問題はなくなり、血生臭い世界の紛争は無くなっていくという、真の平和が、自然に地上に現れるだろう。

次に、わたしは、その少年の母親に「どうぞ、ご自分の番です。何でも聞いてください」と言った。
すると母親は、
「息子と先生のやり取りをきいていますと、そのなかに、答えがみんなありました」と嬉しそうに、顔が輝いて見えました。

お二人を、教室から夜の京都の町に送り出しながら、無上の喜びが、沸き上がってきたのです。
世界の歴史上の人物たちは、こうして、みんな大きくなった。そして、世界は、こうして変わっていくー。

朝日のなかで、今ふたたび、それをかみしめています。

                                          ただ、 ひたすら嬉しい むらっち


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