カルロス・ゴーンの教えるところ

パリの暴動 生々しい・・・

12月20日パリ着。

ビジネスホテルのチェーンと言ってもいい、オペラ座まで3分か、4分ぐらいの近さのロケーションのホテルに空港から目指す。10月来た時に、下見はしておいた。

予定通りJAL便は、ド・ゴール空港に着。午後4時過ぎだ。ラッシュタイム。40分のところ1時間半。ようやく夕方6時ごろチェックイン。

気にしていたデモはない。

部屋に落ち着く。ドライバー兼ガイドの男が、「カルロス・ゴーンを、ジャポネは良く捕まえてくれた。拍手したいね」という。

「君たちフランス人は、ゴーンの味方じゃないのか?」

と言うと、違うよ。彼を応援するのは、ルノーとマカロン大統領ぐらいだよ。それに彼はレバノン人だ。という。ブラジルで生まれ、フランスで育っているし、学校もパリで出ていたはずだ。私がそう言うと、その通りだ、彼は賢いが、金、金、金だ、と吐き捨てるように言う。

私は、それだけではないよ。権力欲も凄いんだね。日産を辞めたら、ブラジルの大統領を狙っていたはずだよ。すると、彼は、そうか、だから、金なんだねと返してくれた。

デモは、どうなんだね。と聞くと、国民はマカロンに起こっているんだ!

燃料費の値上げや、学費の値上げ。さらに、低所得者への援助も切り下げるとか、そのくせ、本人は、自分の化粧に専属のメークアーチストをつけて1日何万円もメーク代金だけで使っている。

「じゃ、国民は、騙されたと思っているんだね」と私が言うと、彼はそうだとうなづく。

いつもそうだか、見た目に騙される国民も悪いことは悪い!

と吐き捨てるように言う。

フランス政界史上最年少30代の若さで大統領になったはずだ。五黄本命一白の月命で宮命九紫。冷徹な一面があり、したたかな政治家だろう。計算づくで演出する人物。剋気が多いと冷酷非情にもなれる。

アメリカを排除し、ロシアから守るためにEU軍の創設をしようと、ドイツのメルケル首相と手を組む了解をえて、アメリカのトランプ大統領を激怒させたりする。

勇気もあるマカロン大統領だが、エゴと知能の力だけでは行き詰まる事を知らないとすれば、大変なことになる。

血塗られた歴史の悲惨さは、エゴと力と知能の戦いによる。深い意識の源からの乖離によって、悲惨さと悲劇は繰り返されるのに〜(!)

小雨降るパリの街角を眺めつつ

                               ムラッチ


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